みちのく潮風トレイルハイカーの皆さんから、歩くきっかけや道中の思い出などをお伺いしている「ハイカーズボイス」。
4回目は、2019年4月から2023年11月まで4年と7か月の間にMCTをセクションハイクで全て歩き切った仙台市在住の三嶋恭介さん、まゆみさんご夫妻です。
Q:夫婦で歩き始めた時期ときっかけ
(恭介さん)
2019年初旬、当時の趣味だったトレイルランニング関連のネット記事から、たまたま「みちのく潮風トレイル(以下、MCT)」の記事に辿り着き、途方もないコースに一瞬で心惹かれた記憶があります。
また、東日本大震災で被災し、沿岸部に近づかなくなっていた奥さんを連れ出す良いきっかけになると思い、当時無料配布されていた地図を取り寄せ、2019年のゴールデンウイーク期間中に夫婦でチャレンジを始めました。
(まゆみさん)
2019年のある日、突然届いた大量の地図・・・それが私とMCTとの出会いです。そしてその後、主人からMCTについての熱いプレゼンを受けた記憶があります。
当時、時々トレイルランニングなどに参加していたこともあり、オフロードを歩くことにそれほど抵抗はなかったので、お天気良かったら行ってみようか〜程度の気持ちだったと思います。
その年のゴールデンウイークに旅行?と称して八戸に連れていかれ(雪が降っていたな〜)、100%観光気分で「歩く旅」が始まりました。なので「頑張るぞ!」的なチャレンジ感は全くなかったです。
Q: 歩いている間に印象に残ったこと
(恭介さん)
歩くための心がけというと大袈裟ですが、皆さんの生活エリアにお邪魔するので、お会いした方に挨拶を欠かさず行っていました。
それがきっかけで地元の方と触れ合う機会も沢山ありましたし、逆に声をかけられ、手土産付きの送迎までしていただいた時には、噂のトレイルエンジェルに出会えたと夫婦で喜びました。
(まゆみさん)
語りきれないほど色々なことがありましたが、MCTはやっぱり「人との出会い」あっての道だな〜と思います。
雨の中トボトボ歩いていたら車で宿まで送ってくれたお父さん、車窓から「気をつけて〜っ」と手を振って声をかけてくれたお母さん、離れて暮らすご家族の事を嬉しそうに話してくれたおじいちゃん、おばあちゃんetc.・・・心温まる出来事ばかりが思い出されます。
行く先々で出会った沢山の方々から、あたたかい言葉とご親切をいただき、心から感謝の気持ちでいっぱいです。この場をお借りして、おかげさまで無事に完歩できた事をお伝えしたいです。
Q:歩き終わっての感想
(恭介さん)
歩く速度では、全ての景色、音、におい、出来事が違ってくるので、新鮮な体験ばかりでしたが、正規ルートにこだわりすぎ、地図とにらめっこ状態だったため、もっと自由に、時には地元のガイドさんと一緒にもう一度MCTのコースを歩きたいと思っています。
(まゆみさん)
先ずは反省点・・・迷わないように、転ばないようにと、ついつい携帯と足元ばかり気にして歩いていたところは反省です。今度行くときは、違う季節に、ちゃんと景色を楽しんで、潮風を感じて、チョット寄り道もしながら、ゆるゆると歩きに行けたらいいなと思っています。
このところ、MCTで一度訪れたことのある場所がTVで映っていたり、お店で特産品を目にしたりすると、嬉しくて笑顔になってしまう“病”にかかっています。
これからも、何かしらの形で「歩く旅」に関わっていきたいと思っています。
MCTの「推し活」続けます!