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About Long Distance Nature Trails

長距離自然歩道
長距離自然歩道の詳細については、環境省の「NATS自然だいすきクラブ」HPからご覧いただけます。
NATS 自然大好きクラブ
① 北海道自然歩道 4,600km
整備中(1道)
② 東北自然歩道 4,369km
青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県(6県)
③ 東北太平洋岸自然歩道 1,025km
青森県、岩手県、宮城県、福島県(4県29市町村)
④ 中部北陸自然歩道 4,085km
群馬県、新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県、岐阜県、滋賀県(8県)
⑤ 首都圏自然歩道 1,794km
茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県(1都6県)
⑥ 東海自然歩道 1,734km
東京都、神奈川県、山梨県、静岡県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、奈良県、大阪府(1都2府8県)
⑦ 近畿自然歩道 3,296km
福井県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県(2府7県)
⑧ 中国自然歩道 2,295km
鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県(5県)
⑨ 四国自然歩道 1,647km
徳島県、香川県、愛媛県、高知県(4県)
⑩ 九州自然歩道 2,932km
福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県(7県)

長距離自然歩道は、国土を横断又は循環し、多くの人々が四季を通じて手軽に楽しくかつ安全に国土の優れた風景地等を歩くことにより、沿線の豊かな自然環境や自然景観、さらには歴史や文化に触れ、国土や風土を再認識し、併せて自然保護に対する意識を高めることを目的とし、1969年に施策発表された。1970年には第一号として東海自然歩道の整備が始まり、その後1975年に九州自然歩道、1977年に中国自然歩道とこれまで10本の長距離自然歩道が整備されてきた(北海道自然歩道は整備続行中)。総延長は27,000kmに及ぶ。みちのく潮風トレイルは、正式名称を東北太平洋岸自然歩道といい、長距離自然歩道としては10本目、全長1,025kmは長距離自然歩道としては最短である。

長距離自然歩道の着想は、アメリカのアパラチアントレイルにあるが、時代背景としては「高度成長期」「レジャーブーム」「開発と自然破壊」などがある。構想を先導した当時のレンジャー大井道夫氏は、「人間性の回復」をうたっていた。構想発表時には新聞各紙で大きく取り上げられ、「新幹線とハイウェーの走る東海道が日本の国土に活力をつぎ込む動脈ならば、テクテク歩く“新東海道五十三次”は日本人に健康と人間性の回復をもたらす静脈といえるだろう」(産経「サンケイ抄」S44.1.5)、「この計画は、一見、文明への逆行のように見えるかもしれぬが、実は、人間のための最も文明的な計画である」「歩く人間のための自然歩道ができれば、おのずから人間らしい豊かな心を育てることにもなる」(毎日「余禄」S44.1.13)、「人間が人間らしく生きることを忘れないためにも、このような“聖域”を全国にもっと確保したい」(読売「編集手帳」S44.1.5)、「高速道路や新幹線に頼りすぎ、歩くことを忘れては人間の生活がいびつになる」(朝日 S44.1.3)など、大変大きな反響を得ている。

2020年に閣議決定された環境白書でも、みちのく潮風トレイルについて、又、2019年12月8日に開催された長距離自然歩道50周年記念シンポジウムについて触れられ、50年の節目にあらためて長距離自然歩道を見直す動きが生まれている。

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