スタッフコラム

八戸・十和田トレイル(仮称)モニターツアーレポート

2024/01/05 みちのくトレイルクラブ
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こんにちは。年中日焼けして真っ黒な柳田です。夏は夏で日差しが強くて焼けて、冬は冬でハイキングシーズンなので外出時間が長くて焼けて…。

さて、11月16日から11月22日八戸・十和田トレイル(仮称)モニターツアーに参加させていただいたことをこちらで報告させていただきたいと思います。全行程約120kmの歩く旅の道、新たに東北のロングトレイルが計画されております。このトレイルは八戸駅から十和田神社までを歩く道で繋ぐ計画です。

今回私は、トレイルブレイズハイキング研究所の丹生茂義さん(アメリカの三大トレイルを全て歩いたハイカー)と一緒に、このトレイルをスルーハイキング(通しで歩き切ること)する機会をいただきました。ワクワクしてスタートするその日を待っていると「柳田くんはみちのく潮風トレイルの終起点の蕪島神社から歩いてね」と願ったり叶ったりな指令が!八戸市さんに選定いただいた蕪島神社から八戸駅まで約15kmのおすすめルートを追加して、全行程135kmを歩くことになりました。

蕪島神社から八戸駅

11月15日、モニターツアースタートに先んじて、ひとり蕪島神社から歩き始めました。

このルートはきれいな海を右手に漁港、漁村、商店街、歴史ある酒造、本八戸の大きな街中、のどかな川沿いとバリエーション豊かで街歩きを存分に楽しむことができるルートでした。お昼に立ち寄った食堂の海鮮丼とせんべい汁の美味しさが忘れられません…。

モニターツアー開始

いよいよ11月16日からモニターツアー本番開始。他の参加者の皆様と合流しスタートです。このモニターツアーの目的は、八戸・十和田トレイル(仮称)を多くの人に愛されるトレイルに育てていくために、様々な視点からの感想や意見を国内外のロングトレイル経験者であるハイカーから得つつ、情報発信をしてその存在を周知し始める、ということでした。八戸スタート、十和田スタートと2チームに分かれ、各チーム6~7人のメンバーで、みんなでワイワイとトレイルを楽しみながら歩きました。

NPO法人みちのくトレイルクラブからは八戸スタートチームに常務理事・事務局長の相澤と私、十和田スタートチームにセンター長の板谷が参加させていただきました。同じ道を歩いても、スタートする場所、歩く方向で印象が違うというのもハイキングの面白いところです。お互い11月16日にスタートし、11月19日に中間地点で合流、翌日11月20日に参加者や地元関係者が集まり、トレイルを歩いての感想・意見交換等を行いました。ご参加の皆様それぞれ、ロングトレイルへの熱量が高く、また地域の皆様からはトレイルを活用した地域づくりに関してなど意見をいただき、実りある意見交換会ができたなぁと感じております。その後、八戸スタートチームの丹生さんと私はトレイルに戻り、11月21日から十和田神社へ向かって歩きました。

歩き終えてみて

全行程135kmをスルーハイキングした私の感想は…一言でいうとすっごく楽しい!!トレイルでした。

人の営み、自然、歴史、文化、交流、このようなキーワードが11月20日の意見交換会でも出ていましたが、実際に歩いてみて、このあたりが楽しいポイントだったかなと私も思います。

海から街、そして山、湖へと集落を通りながら濃厚に変化していく景色を楽しめるトレイルです。私は蕪島神社からスタートしたので、景色の変化がより大きかったと思います。景色の変化を連続性持って楽しめるというのもスルーハイキングの良さです。120kmという距離は、歩き慣れたハイカーであれば6日間で十分に歩ける距離。なかなか長い休みが取れない…という方もスルーハイキングを狙える距離ではないでしょうか。広大な田園、昔ながらの営みが残る集落、今も残る奥州街道の一部、ミシュラン・グリーンガイドにも選ばれた奥入瀬渓流、そして雄大な十和田湖と厳正な雰囲気漂う十和田神社と飽きることはありません。道中は、地元の方々と交流する機会も多く、東北内陸の歴史を学び、独特の食文化を実体験。地域の気候や風土の特色からその食文化ができてきたことを学びました。地質学・地形学的な観点、歴史観点からも色濃い要素が残っており、様々な観点から好奇心を刺激されました。

季節を変えて何度でも歩いてみたい!と感じ、大作映画を一本鑑賞したかのような満足感残るトレイルでした。…美味しいものといえばハイキング中たくさんありましたが、五戸町で食べた馬肉のお鍋が!!もう言葉に表せられないくらい美味しかったです。

みちのく潮風トレイルを今歩かれている皆様も、八戸・十和田トレイル(仮称)の開通を楽しみにお待ち下さい。歩きに行く楽しみが色んな場所にできていくって素敵ですよね。

私はこのモニターツアーで、3つのトレイルをつないで歩いたことになりました。南はふくしま浜街道トレイルのいわき市勿来から始まり約170km、みちのく潮風トレイル約1,000km、八戸・十和田トレイル(仮称)135kmで十和田神社まで。総距離は約1,300kmを超えます。それぞれ特色があり、どれも素晴らしいトレイルでした。2023年、東北を歩いてゆっくり旅をすることで、また遊びに行きたいなぁと思う街や場所が東北にたくさんできました。

歩き旅を皆様も楽しんで、そしてトレイルセンターへお話しに来てくれたら嬉しいです。先月のメールニュースで告知させていただきました動画ですが、現在制作中です。完成しましたら、SNSで発信させていただきますのでみちのくトレイルクラブSNSアカウントのフォローをお願い致します!

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著者 : みちのくトレイルクラブ

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