令和3年12月11日(土)、岩手県洋野町にて開催しました。
地球環境基金の助成金をいただき、開催を続けてきたブロックフォーラムも、最終年度となり、今年度は全サテライト区間で企画し、今回は種差海岸インフォメーションセンター区間での開催です。
11月にオープンしたばかりの「洋野町にぎわい創造交流施設」は、旧洋野町立宿戸中学校の校舎をリノベーションした施設で、会議室や貸事務所があり、今後宿泊もできるようになるそうです。
今回会場としてお借りしたコワーキングスペースには、大きなテントやハンモックがあり、ゆったりとくつろぎながら、仕事ができる開放的な空間でした。
リラックスした雰囲気の中、会場には50名近い方にお集まりいただき、フォーラムを開始しました。
まず、種差海岸インフォメーションセンター 町田直子さんに、みちのく潮風トレイルの紹介、サテライト施設である種差海岸インフォメーションセンターの取組などをお話しいただきました。
洋野町観光協会の柾谷隆太さんからは、今年度から取り組みを開始した「HIRONO TRAIL ANGEL」についてご紹介いただきました。ハイカーの歩き旅を支えてくださる地元の方々11者が、さまざまなサービスを用意してくださっているそうです。
アメリカの長距離トレイルでは、ハイカーを温かく迎え入れてくれるこうした地域の方々を、尊敬を込めて「トレイルエンジェル」と呼んだりしますが、洋野町で始まった「HIRONO TRAIL ANGEL」が地域に定着し、洋野町らしいハイカーとの交流が生まれるヒントになるように、アメリカの長距離トレイルに詳しい一般社団法人トレイルブレイズハイキング研究所の勝俣隆さんに「ハイカーにとっての町の魅力」と題してお話しいただきました。長距離を歩きながら立ち寄る町での過ごし方、ハイカーの視点で見た町の役割、などアメリカでの経験、事例をたくさん盛り込みながら紹介くださいました。ハイカーは、住民や観光客とは全く違う視点で訪問する町を捉えていることがわかり、目からウロコの話題でした。参加者もメモを取りながら、聞き入っていました。
午後は、HIRONO TRAIL ANGELであり、三陸ジオパーク認定ガイドでもある長坂孝志さんのガイドを聞きながら、JR有家駅までトレイルを約7km歩きました。洋野町出身の長坂さんのお話しは、ただ歩いていただけではわからない、地元愛に溢れた、この地を深く知ることのできる興味深い内容でした。
途中で、洋野町の皆さんが震災以降続けてきている洋野エモーションにも参加させていただきました。海岸で大漁旗や手をふり、レストラン列車の乗客を歓迎するという企画ですが、洋野町を訪れる方々をもてなす地元の方々のステキな心意気が満載でした。
ゴール手前の有家浜では、打ち上げられたゴミを拾いつつ、波間をかいくぐりながら長い砂浜を歩きました。
岩場で注意が必要な場所もありましたが、晴天で陽光にも恵まれ、気持ちよく全員無事に歩ききることができました。
参加された皆さま、会場を準備くださった洋野町特定政策推進室、商工観光課の皆さま、ありがとうございました。