イベントレポート

高橋庄太郎さんの「歩き旅とテント泊の楽しみ方」開催レポート

2022/04/30 みちのくトレイルクラブ
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4/16(土)に「歩き旅とテント泊の楽しみ方」を開催しました。
このイベントは名取トレイルセンター野営場が4月から正式オープンしたことを記念し、ゲストに山岳・アウトドアライターの高橋庄太郎さんをお迎えしました。アウトドアの雑誌やNHKの番組などで根強いファンが全国に沢山いらっしゃる高橋さんですが、2/5(土)にオンライン開催したトークイベント「みちのく潮風トレイルを歩こう!」にもご登壇いただきました。まだご覧になっていない方は、こちらから視聴いただけます。

高橋庄太郎さんとみちのく潮風トレイルとのご縁は2015年の秋まで遡ります。雑誌「ワンダーフォーゲル」とヤマケイオンラインにみちのく潮風トレイルの取材記事を書かれ、その時のエピソードを含めたトレイルの魅力を仙台と東京で開催された環境省のトークイベントで発信して下さいました。

当日のトークイベントですが、第一部の高橋さんのお話と第二部のテント懇親会を楽しみに、東北地方だけではなく神奈川県や埼玉県など遠方から参加者される方も多く、ファンとの双方向のトークイベントのような盛り上がりを見せました。

第一部のトークの内容は、(1)みちのく潮風トレイルのお話、(2)北アルプスの山旅とテント泊のお話、(3)知床を旅したお話、と大きく3つに分かれていました。

(1)は、出身校である仙台二高の山岳部時代の貴重なお写真や、テント泊を始めるきっかけとなった憧れの椎名誠さんと大人になって編集者として仲良くなったエピソードなど、高橋さんの山岳・アウトドアライターとしての原点が垣間見られるようなお話から始まり、これまで歩いたみちのく潮風トレイルの旅を振り返ってご紹介して下さいました。そして何と、「歩きとカヤックを組み合わせたら面白いと思うし、特に出身地である宮城県のルートは全部歩きたい」との嬉しいご発言も!

みちのく潮風トレイル(大船渡)の思い出

(2)は、高橋さんが取材などでよく登る大好きな北アルプスの写真を見ながら、テント泊の魅力を伝えて下さいました。テントの壁一枚だけ隔て、風の揺らぎを感じながら自然の中にいる気持ちのよさ。「山の中で自立している」という感覚がたまらないそうです。ロングトレイルのハイカーは【歩き】と【歩き】の中間に【テント泊】があると思うけれど、高橋さんの場合は【テント泊】と【テント泊】の中間に【歩き】があるということ。
「長くテントに泊まりたい、そのために短く歩きたい(笑)」とお話しされていて、テント泊が大好きという気持ちが伝わってきました。

(3)は、高橋さんの共著「”無人地帯”の遊び方」や、NHKの「テントを背負って」という番組でも紹介されている北海道・知床半島でのワクワクする旅のお話を沢山の写真をとともに伺いました。ここでしか聞けない撮影裏話なども披露して下さり、会場が笑いや温かい空気に包まれているうちに高橋さんの楽しいお話は終了となりました。

センターの本棚に髙橋庄太郎さんコーナーがあります。

お話の全てを通して印象に残ったことは、テント泊で得られるものは「自由」であるということ。歩き旅にテント泊をプラスすると、さらに旅の楽しみが増えますよ、と高橋さんに優しく背中を押されたような気がしました。

(テント泊はまだ自信がないなぁ。)・・・そんな方がいらっしゃれば、名取トレイルセンターの野営場で練習をしてから、本番に臨まれてはいかがでしょうか。

明るいうちから野営場にカラフルなテントが沢山並びました♪

そして、日が傾きかけた頃にスタートした第二部のテント泊懇親会。

高橋さんを囲んで参加者が芝生の上に自然に円く座って話し始めました。遠く蔵王連峰に夕日が沈み、大きな満月が東の夜空に上がりきるまで、オレンジ色の焚き火に照らされながら心ゆくまでお話を楽しんだのでした。

余談ですが、名取トレイルセンターの隣で、毎週日曜と祝日のみ「ゆりあげ港朝市」が開催されます。
この翌日も朝6時から市場が賑わっていて、参加者の皆さんはそれぞれ魚介類を買ってその場で炭火バーベキューを楽しんだり、名物の「せり鍋」や「水餃子」などに舌鼓を打ったりしていました。
ぜひ、皆さんも機会があれば週末に野営場に泊まって、閖上地区を満喫して下さいね。

今後も野営場でイベントを開催する予定ですので、ぜひ一緒に楽しみましょう!

著者 : みちのくトレイルクラブ

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