「名取トレイルセンターTrail Days」開催報告

2022/07/18 みちのくトレイルクラブ

6/18（土）、19（日）はみちのく潮風トレイル全線開通３周年を記念し、名取トレイルセンターでTrail Daysを開催しました。
たくさんの方々にお越しいただき、みちのく潮風トレイルや名取トレイルセンター、ハイキング文化に触れ、知って、楽しんでいただくことができました。「初めて来てみたら良い所だったから、また来るね」と言ってくださった地域の方や、両日お越しくださった方、ハイカー同士久しぶりの再会を喜んでいる方、初めて会って意気投合してお話ししている方もいらっしゃり、賑やかで楽しい２日間となりました。
お忙しい中ご協力いただいた講師の皆さま、地域の皆さま、本当にありがとうございました！

Trail Daysで行った各プログラムの様子をご紹介します。

はじめてのUL～軽いって自由。

東京都三鷹市にあるUL（ウルトラライト）のアウトドアショップ「ハイカーズデポ」の土屋智哉さん、長谷川晋さんが講師ということもあり、宮城県内のみならず、関東方面からもたくさんのお客様にお越しいただきました。これから海外のロングトレイルに挑戦しようとしている方、普段の道具や歩き方を見直そうとする方、アルプスに挑戦するためにULの知識を付けたいと思っている方などなど…のご参加がありました。
道具の選び方、パッキング方法、歩くための体のメンテナンス（ストレッチ）など多岐にわたる内容で、はじめてのULでは恒例の夕食交流会も大変盛り上がり、充実した２日間となりました！

アルコールストーブワークショップ

Sanpo’s Fun Light Gearのさんぽ（佐藤淳）さんを講師に招き、空き缶からアルコールストーブを作りました。実際に作ってみると、見た目の可愛らしさと、ホームセンターでも買える身近な道具しか使わないという手軽さに相反して、その精巧な作りと火力に驚きです。
自分で作ったストーブに点火すると、参加者の皆さまの目がキラキラして、青い炎が出てきたときには思わず「わーっ！」という歓声が上がっていました。今回初めてアルコールストーブに触ったという方が多かったのですが、次に歩くときはアルコールストーブを持って行きたいと喜んでいらっしゃいました。

閖上の郷土料理お振舞い

名取トレイルセンターのある名取市閖上地域で昔から食べられてきた郷土料理を地元のお父さんお母さんにご協力いただき、お振舞いしていただきました。
「おくずがけ」は、たっぷりの具材が入ったお汁に温麺（うーめん）を加えたもの。具材は家によって異なるらしく、遊びに来てくれた地域の皆さまがおくずがけを食べながら、「ウチでは○が入っているよ」「えーそうなの！？」とお話されていました。
他の地域ではなかなか見かけない「納豆餅」、「ずんだ餅」も、東北ではよく食べられています。今回は杵と臼での餅つきも披露され、つきたてのお餅を味わうことができました。
皆さまと一緒に閖上の味を知ることができ、嬉しかったです！

岩間幸司写真展トークイベント〜1000キロ歩いた写真家が見て感じたMCTと三陸ジオパークの魅力〜

プロカメラマン岩間幸司さんが撮影用の機材を持ち、みちのく潮風トレイルを歩きながら撮影した42,000枚のうち270枚の写真を紹介しながら、各地での思い出をお話しいただきました。ご参加された皆さまからは、「（まだ歩いていないルートについて）これからこんな景色が待っているんだと思うと、歩くのがより楽しみになりました！」という声も聞かれました。三陸ジオパーク事務局長の土澤さんからは、「三陸ジオパークとみちのく潮風トレイルはかなりの部分が重なっている。皆さんも今日からは三陸ジオパークコミュニティの一員なので、一緒に盛り上げていってほしい。」というお言葉をいただきました。

地図を読んで道を楽しむ

環境省東北地方環境事務所の渡邉自然保護官に、地図の読み方を教わりました。
前半は、地図の基本知識として、地形図を構成している地図記号と等高線の意味を学び、後半は、地図や地形、周りの景色から現在地や目的地（進むべき方向）を把握する方法について教えてもらいました。参加者の皆さまの、地図の上でのバーチャルハイキングで現在地を確認している姿は、まるで受験勉強をしているかのように真剣そのもの。
帰り際に「すごく勉強になった」という嬉しい感想もいただきました。こちらの講座は第２回も計画中ですので、乞うご期待！

トレイルバー作りワークショップ

基本のレシピを基に、それぞれ自分の好きな食材を選んでもらい、自分好みのトレイルバーを作ってもらいました。どの食材を選ぶか、GI値（血糖値の上がりやすさ）の高い／低い食材はどれか、など皆でワイワイしながら楽しく作ることができました。
普段料理をしない方でも簡単に作れて、美味しいトレイルバー。ぜひご自宅でも作って、ハイキングのお供に持って行ってくださいね。

ロング・ディスタンス・ハイキング　～海外の日本のロングトレイルを歩いて～

前半は、スタッフの丹生からアメリカ３大トレイルを歩いた話と、スタッフの石井からみちのく潮風トレイルを歩いた話をし、後半は、印象的な出会いや歩くきっかけなど、幾つかのトークテーマで参加者の皆さまにご自身のエピソードをお話ししてもらいました。
それぞれの体験談や感じたことを穏やかに語らうアットホームな場となり、私たちも色々なお話を聞くことができて面白かったです。まだ歩いたことがないという参加者の方からは「皆楽しそうに話していて興味が湧いた」と仰っていただきました。

スラックライン体験

NPO法人仙台スラックラインさんにスラックライン体験を行っていただきました。
名取トレイルセンターでスラックライン体験開催は２回目。子どもも大人も夢中になって、ライン（平たいロープ）渡りを楽しまれていました。中には、すっかりその魅力にはまってしまったようで、汗だくになりながら「次はいつやるの？」と次回を楽しみにされていたお客様もいらっしゃいました。