イベントレポート

みちのく潮風トレイルブロックフォーラム in 名取 開催しました

2022/03/25 みちのくトレイルクラブ
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令和4年3月19日(土)、名取トレイルセンターにて開催しました。
地球環境基金の助成金をいただいて開催してきたブロックフォーラムですが、この名取トレイルセンターでの開催が最終回となりました。

第一部 フォーラム

みちのく潮風トレイルの概要

まず冒頭に、みちのくトレイルクラブ事務局の板橋より、このトレイルがどのような経緯で生まれたのか、現在どのような取り組みがされているのかなど、みちのく潮風トレイルの概要についてお話をさせていただきました。

参加された方たちは既に歩いている方が大半だったため、ご存知のお話が多かったかもしれませんが、こうした体系立てたお話には新たな発見もあったのではないでしょうか。

私たちが歩き始めたみちのく潮風トレイル

昨年の夏から相馬市をスタートしてセクションハイクで北上している、濱口哲さん、聡子さんご夫妻より、みちのく潮風トレイルを歩き始めたきっかけ、歩きながら発見した楽しみ方、他県出身の転勤者だからこそわかる、みちのくの魅力、などをお話ししていただきました。

もともとはアウトドア志向ではなかったとおっしゃるお二人が、週末のたびにみちのく潮風トレイルに向かい着々と北に歩みを進めているお話に、参加された皆さんも興味津々で聴き入っていらっしゃいました。

これ以上のお話はないぐらいの、みちのく潮風トレイルの魅力を等身大のハイカーならではの言葉で、わかりやすく語っていただけたトークだったと思います。

1,000kmの歩き方

東京都三鷹市のウルトラライトギアを主に扱うアウトドアショップ「Hiker’s Depot」の代表であり、みちのくトレイルクラブの理事でもある土屋智哉より、みちのく潮風トレイルを歩くためにも役立つ、荷物の軽量化の考え方を中心にお話させていただきました。

土屋がこの秋に予定しているみちのく潮風トレイルスルーハイクを想定した私物のギアの紹介に、参加された方たちの中には立ち上がってギアを見てメモを取る姿も見受けられました。

水、食料を抜いた荷物の重量をベースウェイトと言うそうですが、なんと土屋のバックパックベースウェイトは3.5kgとか。会場がどよめきました。

トーク終了後には、この3.5kgの洗練された内容を間近で見ようとたくさんの方が土屋の近くに集まり、ギアの写真を撮ったり活発に質問をされたり、実際に背負って軽さを確認してみたりと、バックパックを囲んで、登壇者の土屋と参加者の方、参加者の方同士の活発な交流がありました。

フォーラムの様子はYouTubeでもご覧いただけます。ぜひご覧ください!

第二部 ハイキング

通常のトレイルルートを外れたコースで、閖上の施設などを巡りながら、ゲストスピーカーと参加者の方でゆっくりとおしゃべりを楽しみながら歩きました。

まずは、名取市サイクルスポーツセンターへ。

自転車を始めとしたアクテビティや食事を楽しめ、また宿泊施設、入浴施設もある名取市サイクルスポーツセンターですが、屋上に上がると閖上浜を眼下に、また遠くに金華山を望める、絶景を楽しめるスポットでもあります。
皆さんは思い思いに風景を楽しんでいらっしゃいました。

そして、名取川の土手沿いの遊歩道に上がり、次は名取市震災復興伝承館を見学させていただきました。

ここには東日本大震災以前の閖上の街のジオラマもあります。今とは違う当時のこの街の様子が偲ばれる、貴重な資料です。
参加者の方同士で、当時の想い出を語り合う光景も見られました。

土手沿いの遊歩道を名取大橋方面に進み、かわまちてらす閖上にも立ち寄り、私たちがランチでお世話になるカレー屋さんやカツ丼屋さんを紹介したりしながら、そぞろ歩きました。

気になって次の日に食べに行かれた参加者の方もいらっしゃったようです。

思い思いに買い物などもして、貞山堀沿いを歩き、名取トレイルセンターに到着。

3月も半ばだというのに冷たい風が強い午後でしたが、約5kmの閖上シティハイクを楽しんでいただけたのではないかと思っております。

この日に巡った3施設は、4月から販売が始まるハイキングパスポートのスタンプポイントでもあります。参加者の方の中にはモニターとして活動されている方もいて、思い思いにスタンプを押されていました。


今回のブロックフォーラムも、ゲストスピーカーの方たちのお話もそれぞれとても楽しく、勉強になるお話でした。これから歩こうと思っている方にとっても励みになる内容でしたし、今歩いている方にもいろいろなヒント、気付きがあるお話だったと思います。

また、ゲストスピーカーの方×参加者の方、参加者の方同士、といろいろな方向でコミュニケーションが生まれたことも大きな成果であったとも感じました。

ご参加いただいた皆さま、丁寧に準備をしていただき素敵なお話をしてくださった濱口ご夫妻、新幹線不通になっても飛行機で駆けつけ、ウルトラライトハイキングの真髄をお話ししてくれた土屋理事、ありがとうございました。

著者 : みちのくトレイルクラブ

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