みなさまお元気でお過ごしでしょうか。NPO法人みちのくトレイルクラブの相澤です。いつも各地から応援していただき、本当にありがとうございます。
ハイキングが心地よい秋〜初冬の今。みちのく潮風トレイルを歩いてくださる方もじわりじわりと増え、全線踏破への挑戦登録数もどんどん増えて、今時点で124名程度の方が全線歩きたいと登録してくれています。1,000キロ全線歩いて登録してくださった方の数は56名。登録されていないけど、歩き終わった方も結構いらっしゃいますが、少なくとも56,000キロ以上の東北沿岸の旅と出会いがみちのく潮風トレイル上で展開されています。
秋から冬にかけては空気も澄んで、歩くのが楽しくなってくる季節。今後さらに東北沿岸を歩いてくださる方を増やすために、今、みちのくトレイルクラブで取り組んでいることなどなどを今月もお知らせします。
目次
- ハイキングパスポートモニター募集中
- 名取トレイルセンター野営場のオートサイトもプレオープン!
- 各地でハイキングツアー実施中
- シリーズ、数珠繋ぎハイキングイベント実施中
- 地現葉子写真展、トークイベント開催!
- 各地のブロックフォーラム
1.ハイキングパスポートモニター募集中
みちのく潮風トレイルを歩いて旅する日々を綴り、記憶を留めておくための小さな手帳「みちのく潮風トレイル ハイキングパスポトート」を作りました。
集めて楽しい28市町村の特徴を表すスタンプも作り、各地に置かせてもらっています。スタンプを集めれば、28市町村のピンバッチを購入できるようにもなりました。スタンプを集めて地域の方々との交流を楽しんでもらうための仕掛けです。
- スタートアップでお試しいただくため、ハイキングパスポートを使ってくださる「モニター」を現在募集しています。もれなく「ハイキングパスポート」一冊とお好きな市町村のピンバッチをプレゼントします!ぜひご参加ください。詳しくは、ホームページを!
2.名取トレイルセンター野営場もプレオープン!
先月プレオープンした名取トレイルセンターの野営場。おかげさまで多くの方々にフリーサイトお楽しみいただいております。そして、この週末には、いよいよオートサイトもプレオープンしました。早速車でキャンプを楽しみにお客様がきてくださっています。
正式オープンは来年の4月です。それまで、利用者の皆様の声をたくさん聞かせていただき、改善点をみんなで考え、よりよく楽しんでいただける場所に育てていきたいと思っていますので、ぜひご利用いただき、みなさまのご意見をお聞かせいただければ幸いです。こんなものがあるといい、こんなサービスがあるといい、ここを改善すると良い、など、すでにご意見もいただいており、そのように段階的にでも反映させられるか、職員総出で考え続ける日々が続いています。
野営場の予約はこちらから!
3.みちのく潮風トレイルを地域内外の皆さんにもっと知っていただくために、さまざまな方のお力を借りて各地でモニターツアーを実施しトレイルを歩いています。洋野町と階上町ではビーチ文化振興協会さんの皆さんと親子ツアーを実施し、女川町ではJTBさんと企業の方、東北大の学生さんらと歩き、今月末はクラブツーリズムさんと温泉ガストロノミー協会さんら協働して普代村を拠点に野田村~田野畑村をお客様と歩きます。みちのく潮風トレイルの南側に計画が進む「うつくしま浜街道トレイル(仮)」のモニターツアーでは、浪江町~双葉町~大熊町~富岡町を歩きました。ひとりで歩き始めるのも楽しいけれど、出会いあり、学びあり、食あり、みんなと歩くのもまた楽しいみちのく潮風トレイルです。
4.シリーズ、数珠繋ぎハイキングイベント実施中
みちのく潮風トレイルの東松島〜相馬市区間(名取トレイルセンターが直接自治体とのやりとりを担当している区間です)を一緒に全線歩くツアーを名取トレイルセンターで企画しています。ひとりで全線歩く計画は難易度高いとお考えの方、気軽にトレイルを歩く体験をされたい方など大歓迎です。11月21日には山元町を歩きました。今後も引き続き実施を予定しておりますので、ぜひご参加ください。次は亘理町を歩きます!
5.地現葉子写真展、トークイベント開催!
みちのく潮風トレイルのスルーハイカーで、写真家の地現葉子さんの写真展『徒歩景色』を現在名取トレイルセンターで開催中です。期間中トークイベントも企画していただいていますが、来月12月4日(土)には、『ハイカートークイベント第二弾「WE LOVE HIKING」〜歩き倒したその先に〜』が開催されます。
過去にみちのく潮風トレイルをスルーハイクした、本間馨さんと丹生繁義さんと3人で、ハイキングについて語り尽くす・・・のかな?ぜひご参加くださいませ。
- 各地のブロックフォーラム
みちのくトレイルクラブでは、全線開通した2019年から、各地でブロックフーラムというトレイルについてよりよく知っていただくための会をトレイル沿線で開催してきました。今年はMCTのサテライト区分の6箇所で開催予定で、すでに北山崎ビジターセンター区間と浄土ヶ浜ビジターセンター区間で一泊二日のハイキングとトークがセットになったイベントが開催され、今月は御石海岸インフォメーション区間の気仙沼で、タレントのなすびさんをお招きしたイベントが開催されました。12月11日には、みちのく潮風トレイルin洋野町が開催され、トレイル研究科の勝俣隆さんにアメリカの事例などお話しいただき、洋野町らしいおもてなしを考えます。最後は名取トレイルセンター区間での開催となりますが、絶賛企画検討中ですのでお楽しみに!
編集後記
日本各地でトレイルを作る動きが活発になってきているように思います。みちのく潮風トレイルの運営計画を考える過程では、たくさんの先輩トレイルから学ばせていただきお力を貸していただきました。今は、私たちが学んだことを、これからできるトレイルの皆さんと共有し、少しでもお役に立ててもらえるなら、という思いで各所に出向くことが増えました。そしてまた、いろんなことを学んでいます。トレイル事業は本当に奥深いです。
日本中に、楽しく歩けるトレイルが増え、過去にできた長距離自然歩道も今以上に生かされ、歩く旅の文化が日本に根付くことは、みちのく潮風トレイルが地域の皆さんとハイカーに愛され、未来に長く歩かれる道であり続けることに繋がると信じています。
今年は、九州自然歩道の宮崎ルートで調査やヒアリング、モニターツアーのお手伝いをしています。完成して41年、藪にかえった道も草刈りをすればそこに道はありました。41年間、風雨に耐え立ち続けた道標を見ると、よくずっとがんばったね〜と声をかけたくなります。泥を拭いてあげたくなります。みちのく潮風トレイルの40年後を多分私は見られませんが、いつまでもみんなに愛されるトレイルであり続けられるよう、みんなで育てて行きたいなあと思います。
歩く人が増えるとトラブルも発生します。みんなが気持ちよく歩かせてもらうために、地域への配慮を忘れないようにしましょう。