7月9日(土曜)に、「名取トレイルセンター 植樹イベント」を開催しました。
昨年6月に植樹祭を開催しており、今回で2回目の植樹のイベントです。
勢いは鈍っていたもののコロナ過ということもあり参加者は関係者と地元閖上地区の方々、および一部のボランティアさんに限っての開催となりました。
植樹作業前に、名取市長 山田司郎様、環境省東北地方環境事務所国立公園課課長 羽井佐 幸宏様、第二のふるさと創生協会代表 針木陽介様にご挨拶を頂戴しました。
そののち、皆さんで集合写真を撮影し、山田市長様、羽井佐課長様、西野博士様、佐々木代表理事にて記念植樹を行いました。
一般社団法人第二のふるさと創生協会の森づくりアドバイザーである林学博士 西野文貴氏の指導を受けながら「鎮守の杜をモデルとした森づくり」をコンセプトに東北沿岸の21種の植生苗木を2日間で1170本植樹しました。
伊勢神宮の森づくりにルーツをもつ「鎮守の杜をモデルとした森づくり」は「通常300年ほどを要する生物多様性が高い極相林を約30年で作る活動」で、具体的には、苗木の種類をバラバラに植える「混植」、苗木同士を近くに植える「密植」を同時に行い植物の競争原理を利用し短い期間で極相林を作るという方法だそうです。
作業の最初は、まず植物たちへの水やりです。
これが植物たちにとって最後の水やりです。今後は意図的に水やりは行わず、植物たちにとっては雨だけが頼りになります。
水やりが終わった植物たちは、同じ種類が隣り合わないように注意しながら約40cm間隔で不規則に植えていきます。
植え付けが終わったら地面を藁で覆います。
藁を敷くことにより、雨により加湿された土の乾燥を防ぎ、風などで運ばれてきた他の植物の種が発芽した後に土に根を張るのを抑制します。
藁をまんべんなく敷き詰めた後は、藁が風で飛ばされないように わら縄で押さえます。
最後に、水やりをして余った栄養たっぷりの水をかけてあげました。
植樹した植物は東北沿岸に根ざしたもので構成されています。将来、ハイカーはこの森の植物をみて、訪れた みちのく潮風トレイル沿線の地 を思い出すことになるでしょう。
ご参加頂いた皆さま、梅雨が明けたというものの雨が降ったり止んだりの空模様のなか本当にありがとうございました。
・・・最後に。
植樹が終わったあと、昨年植樹したマウンドやトレイルセンター建屋横の芝地の草引きをしていただきました。植樹後のお疲れのところ、大変ありがとうございました。
今年植樹した植物たちです。
1年前に植樹した植物たちです。
みんなで競争しながら元気に育っています。
元気に育っている2年生、ピカピカの1年生の植物たちの様子を見に来てください。