みちのくトレイルクラブより

rakra 「潮風の速さはどれくらい」は読まれましたか?

2022/05/13 mtc-admin
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「そうやって歩くのが流行ってるの?」
(rakra 3・4月号 「潮風の速さはどれくらい」p80)

どこかで聞いたセリフ。ふふふと笑ってしまいました。

中島悠二さんの写真。写真はイメージです。

皆さんはもうすでにご存じかもしれませんが、隔月刊北東北エリアマガジンrakra(ラ・クラ)で、みちのく潮風トレイルを題材にした小説「潮風の速さはどれくらい」が掲載されています。今月号(5・6月号)で第4回、全12回ですからもう三分の1ですね。速いものです。

■rakra潮風
https://kpj.co.jp/rakra-shiokaze/

さて、小説の中身は皆さんに読んでいただくとして、一度でも「みちのく」を歩いた人間が読むと、「そうそう、そうだよね」ってところと、「えっ、そんなとこどこにあるの?」みたいなものが入り混じって楽しいです。

冒頭のセリフはその一つ。 種市の産直売り場の女性が主人公の楠川に言った言葉ですが、「あったあった!」みたいな気持ちになって嬉しくなりました(場所は違いますけどね)。ちなみに小説の中では産直の名前は出てきませんが、あそこだろうなーって勝手に想像して楽しんでいます。

逆に、1・2月号ではもう一人の主人公神原が南三陸戸倉を訪れるシーンがあり、あるカフェが登場します。戸倉のカフェ? 僕は全然思い当たる節がなかったので、すぐにGoogle Mapを開いてみるとあるじゃないですか!? しかも、ルートのすぐそばに! うー、歩いているときにもう少しちゃんと調べればよかったと思いました。だって小高い丘の上に立つオシャレなカフェで、あの海を眺めながらのんびりと過ごせたら最高じゃないですか。なんかもう一回歩きたくなっ、、いやいやいや、、、

中島悠二さんの写真。写真はイメージです。

それはさておき、小説に散りばめられている様々な試みも面白いです。
震災から10年。見ず知らずの二人の主人公がそれぞれの過去を背負い、ある場所で落ち合うという設定はもちろんのこと、その出会いがインスタグラムをきっかけとしているところも面白いです。いや、それ自体というよりかは、実際に二人のアカウントが存在しているので(@gusconeri8 / @k.cambanella)、今この二人の間で何らかの会話がなされているのだろうかと想像したり、これからそれを匂わす投稿が出てくるのかもしれないなと期待が高まります。単純に考えすぎかもしれませんが、そんな場外戦も期待しちゃう小説なのです。

他にも、各回で二人が歩いた道をまとめていたり、ストーリーのフックとなる本が紹介されていたり、この写真どこで撮ったのだろうと写真が気になったり、興味は尽きません。

北東北(岩手・青森・秋田)の雑誌なので、宮城県や福島県、その他都道府県の方はなかなか入手が難しいかもしれません(※宮城県は一部店舗で入手可能です)。気になる方は、rakra特設ページ(https://kpj.co.jp/rakra-shiokaze/ )から入り、オンライン注文するといいと思います。

ぜひぜひ、皆さんの「みちのく」のお供に良い文章を。
rakra「潮風の速さはどれくらい」の紹介でした。

中島悠二さんの写真。写真はイメージです。