メッセージアート展とは
メッセージアート展とは、特定非営利活動法人日本ビーチ文化振興協会様が主催するイベントで、島国日本を囲む海・海辺の環境をこれ以上悪くしないように、一人ひとりが意識して美しい海辺を育むことができるよう、アートを通して呼びかけるものです。
みちのく潮風トレイルとの関わり
NPO法人日本ビーチ文化振興協会様は、「東北太平洋沿岸と自然と共に歩む復興の考え方」「自然と人、人と人をつなぐ道」として誕生した『みちのく潮風トレイル』を全国に波及するために、2020年からトレイル沿線の海岸で「海の美術館 メッセージアート展」を開催してくださっています。私たちみちのくトレイルクラブも協力させていただいております。
昨年は、八戸市・普代村・気仙沼市の3か所で開催予定でしたが、悪天候に悩まされ一部のみの開催となりました。また、同時開催予定の親子トレイルツアーも悪天候により中止となりました。
関係者一同「今年こそは」という想いで臨んだ今回は、10月16日(土)~17日(日)に開催することができました。
海の美術館 メッセージアート展
初日の16日は雨天のため展示できませんでしたが、翌17日は晴れ間も見られる中、様々なデザインのTシャツたちが洋野町種市海浜公園の砂浜に並べられました。
当日の設営は地元の種市高校の学生さんたちにもお手伝いいただき、訪れたお客様に色とりどりのTシャツたちがヒラヒラしているのをお楽しみいただくことができました。同じ会場で開催されたビーサン跳ばし選手権も、歓声が飛び交って盛り上がりました。
ハイカーと一緒に歩く 親子でみちのく潮風トレイル体験
地域の自然や歴史に詳しい高橋晃さんをガイドに迎え、みちのく潮風トレイルを踏破したハイカーの長谷川晋さんと一緒に、洋野町・階上町のルートを歩きました。
1日目
初日の16日はあいにくの雨の中、ビショビショになりながらも洋野町有家駅~陸中八木駅、種市海浜公園~川尻川水門の約6kmのハイキング。
早めに宿泊場所の「アグリパークおおさわ」に移動した後は、高橋さんと長谷川さんからトレイルのお話を聴きました。
「どうしてもう一人の背中に乗っていると思う?」「目立つため」「正解!」面白いクイズをしながら、トレイルやハイカーについて知っていただけたようです。
夕食の後には星空観察の予定でしたが、雨のため室内での星空教室に変更し、講師の井上貫之さんから今の季節見える星や星座を教えてもらいました。野外のプチ照明やプラネタリウム作りでは、皆夢中になって工作を楽しんでいました。
2日目
雨の代わりに風が強かった17日は、メッセージアート展の見学からスタートし、その後は階上岳登山と寺下観音~小舟渡海岸の約9kmのハイキング。
ゴールの小舟渡海岸では、環境省八戸自然保護官事務所の太刀川晴之さんから三陸復興国立公園のお話を聴きました。
参加者の皆さまからは、「地元だけど知らないことがいっぱいあった」「普段は歩かないけど、歩いてみると楽しかった」という嬉しい感想をいただきました。今回参加してくださった小学生たちが大きくなって、みちのく潮風トレイルの全線踏破に挑戦してくれることを願っております。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
写真撮影:岩間幸司