いつも応援いただき、ありがとうございます。NPO法人みちのくトレイルクラブの森です。こちら名取市では、田んぼが黄金色に色付きつつあり、秋の気配が感じられます。歩くにはぴったりな時期になりました。会員の皆様、ハイカーの皆さまがみちのく潮風トレイルを歩いてくださることを楽しみにしながら、今月もメールニュースをお届けします。
〈目次〉
- Hiking Map Book販売/トレイルマップ無料配布終了のお知らせ
- 新しいHPを作成中です
- 9月の名取トレイルセンター・イベントの報告
- 10月のイベント紹介
1.Hiking Map Book販売/トレイルマップ無料配布終了のお知らせ
2013年11月に青森県八戸市蕪島〜岩手県久慈市小袖までの区間開通以降、環境省が各地の開通に合わせて「トレイルマップ」を作成し、これまでの間に約70,000部を配布してきました。私もこのマップを使ってトレイルを歩いた一人です。雨に濡れると折れ目が簡単に裂けるようになり、一区間歩き終えると、それが勲章のように思えたことを覚えています。
みちのく潮風トレイルは環境省の復興支援の取り組みの一つとして震災直後から始まったものですが、僕にとっては今から6年前、環境省が企画した「あるいて、つないで、みちになる。」という南北から学生が歩き、大船渡で互いにゴールを迎える、というPR企画に参加したのが、みちのく潮風トレイルとの最初の出会いでした。青森県八戸市蕪島〜岩手県大船渡市恋し浜駅までを歩いている時に、「東北を旅するという支援がある」といったようなことが書かれたポスターを目にしました。当時学生だった私も、みちのく潮風トレイルを通して、東北に多くの人が訪れるようになることを願って、今ではトレイルセンターで働いております。
これからさらに多くのハイカーに歩いていただくためには、NPO法人みちのくトレイルクラブを始め、各サテライト施設のスタッフや4県28市町村、そして地域の方などによる、民間での持続可能な運営への取り組みが必要です。今回、その取り組みの一環として、我々NPO法人みちのくトレイルクラブで「みちのく潮風トレイルHikingMap Book」を作成・販売し、歩きやすさの向上を目指しつつ、売上をトレイルの持続可能な運営に活用することといたしました。これまでのトレイルマップは令和2年度末(2021年3月31日)まで並行して無料配布いたします。
Hiking Map Bookの作成は多分日本で初めての試みです。「みちのく潮風トレイルHiking Map Book」はみちのく潮風トレイルを歩いたことがあるハイカーの皆さんに作成していただきました。一部会員の皆様にも助言をいただいています。ご協力いただいた多くの皆さんに感謝しております!
私も文字校正で内容を確認させていただきましたが、分岐などが分かりやすく表示されており、トレイルを歩く前の計画が立てやすい内容となったと思います。会員の皆さまはNPOを通して購入していただくことで、会員価格が適用されますので、ぜひご購入をご検討ください。皆様のご意見も伺いながら、みちのく潮風トレイルを歩いて旅する皆さんが、より使いやすい地図にしていきたいと思っていますので、会員の皆様のご協力をいただければ幸いです。販売概要等の詳細は名取トレイルセンターのHPをご覧ください。
今後、ガイドブックの作成や、Data Bookの発売も予定されています。少しずつ、歩きやすい道にしていくための取り組みを進めていきたいと思います。
2.新しいHPを作成中です
春に配信したメールニュースの中で、みちのくトレイルクラブのティザーサイトを紹介させていただきました。
いよいよこの10月から、様々な情報が盛り込まれたみちのくトレイルクラブのホームページ=みちのく潮風トレイルのホームページが公開されます!
これまで「みちのく潮風トレイル」と検索すると、環境省のみちのく潮風トレイルHPや名取トレイルセンターHPなど、複数のサイトにまたがって情報が掲載されており、分かりにくいというお声をいただくこともありました。
今後はトレイルクラブの新しいホームページに情報が集約される予定ですので、皆さまに使いやすいと思っていただけるのではないかと思います。
また、新しいホームページにはみちのく潮風トレイル沿線で撮影された皆様の写真を掲載し、歩いていた時の思い出を共有できる「フォトコンテスト」ページも設けております。SNSのような形で気軽に活用していただきたく思いますので、会員の皆さまのお写真もホームページの公開後にお寄せください!よろしくお願いいたします。
3.9月のイベント開催報告/名取トレイルセンターの様子
■9月のイベント開催報告
今月は以下のイベントを開始、また実施しました。
「NO SURPRISES」中島悠二みちのく潮風トレイル写真展
みちのく潮風トレイルを歩いてくれているハイカー/写真家の中島悠二さんの写真展「NO SURPRISES」が9月5日からスタートしました。中島氏の写真はこれまでもみちのく潮風トレイルのフライヤーやパンフレットなどでも、たくさん使わせていただいていますので、展示された作品をご覧になられた方も多いと思います。写真展初日には、ざっくばらんな雰囲気の中でトークイベントも開催されました。トークイベントには、みちのく潮風トレイル全線踏破コミュニティにご参加いただいている方も多くご参加してくださっていたこともあり、ハイカー同士が名取トレイルセンターでつながり、歩いている中で感じることを語り合う様子も拝見することができました。中島氏の写真展は写真を入れ替えながら、来年の3月末まで開催予定です。お近くに起こしの際は、ぜひ名取トレイルセンターにも足を運んでいただき、中島氏の作品をご覧いただきたく思います。
みちのく潮風トレイル浦戸諸島の旅ガイドと歩く桂島、野々島ハイキング
名取トレイルセンターの管轄区間である、東松島市〜相馬市の中でも人気のある浦戸諸島ルート。今回のウォーキングイベントでは、渡船の船長さんとしてもお世話になっている内海信吉さんにガイドをお願いして、参加者の皆さんと島の時間を楽しんできました。これまで実施してきたウォーキングイベントに参加してくださったリピーターの方だけでなく、今回始めて参加いただく方もいらっしゃいました。コロナ禍の中で、密にならないアクティビティとして、みちのく潮風トレイルを楽しんでいただいております。イベント終了後に、センターに足を運び、整備ボランティアに登録してくださった方もいらっしゃいました。引き続き、みちのく潮風トレイルの楽しさが伝わるイベントを実施してきたいと思います。ぜひご参加ください。
■名取トレイルセンターの様子
酷暑だった8月とは打って変わって、今月の名取市は秋の訪れを感じさせる陽気となりました。ハイカーさんにとっても歩きやすい時期になったようで、地図の申し込みだけでなく、実際に歩いてセンターにお越しになる方も多かった印象です。ハイカー同士ですれ違ったというエピソードを聞くこともあり、みちのく潮風トレイル沿線上で様々な物語が生まれているようです。会員の皆さまも、ぜひ歩きに来てくださいね。トレイルセンターでお話を聞かせていただけることを楽しみにしております。
4.10月のイベント紹介
名取トレイルセンターがある閖上ですが、10月3日にサイクルスポーツセンターがオープンし、これまで以上ににぎわう場所になることが期待されています!
そこで10月のウォーキングイベントでは、そんな今ホットな場所である閖上をめぐります。名取トレイルセンターからみちのく潮風トレイルのルートを歩き、閖上を周遊しながら、サイクルスポーツセンターを目指します。今回のウォーキングイベントも、閖上の住民ガイドさんにご一緒いただくので、震災前から未来にむけた閖上の変化も感じていただけるのではないかなと思います。
■みちのく潮風トレイル閖上周遊ウォーク
【日時】10月10日(土)午前9時30分〜正午小雨決行(大雨の場合は中止)
【集合場所】みちのく潮風トレイル 名取トレイルセンター
【解散場所】サイクルスポーツセンター
【定員】20名(先着順)
【参加費】1,000円(保険、ガイド料込み)
【持ち物】歩きやすい靴、飲み物、雨具、マスク
【申込方法】申し込みフォームに必要事項を記入してください。
【問合せ先】みちのく潮風トレイル 名取トレイルセンター TEL:022-398-6181 FAX:022-398-6182 MAIL:info@m-tc.org
編集後記
9月は小学生から熟練の方までいろんなハイカーさんがセンターにお越しになりました。
中には「良いお仕事ですね。羨ましいです」と言ってくださった方もいて、本当に励みになりました。歩きやすい季節になりましたが、依然として新型コロナウイルスの影響もあり、遠方からお越しになることをためらっているというお声も耳にします。私たちみちのくトレイルクラブは、サテライト施設、環境省、4県28市町村、地域の方たちと、このトレイルをいつでも歩いて繋げる道であるようにこれからも守っていきます。皆さまの状況にあわせて、安心してこちらに来られるようになった時に、またみちのく潮風トレイルを歩いていただき、名取トレイルセンターにも遊びに来てください。皆さまの旅のお話を聞ける日を、スタッフ一同楽しみにしております今月も最後までメールニュースをお読みいただきありがとうございました。