運営体制
「みちのく潮風トレイル」を多くの方々に利用していただくためには、地図を読んで安全に歩くことができる状態にしておかなければなりません。
この地域の自然は非常に豊かで、それを目当てにみちのく潮風トレイルに訪れる方が多くいます。しかしながら、道の管理や整備を怠ると、すぐに道が自然に還ってしまいます。これらの道が藪に覆われたりせず、途切れることなく人々に歩いてもらえるよう、官民の力を合わせた持続可能な維持管理体制を築こうとしています。
その構成員は、環境省、ルートが通る4県29市町村の地方公共団体、サテライトと呼ばれる施設を運営する6つの民間団体、そして地域住民・団体等です。「みちのく潮風トレイル憲章」の下、多様な構成員の間で顔の見える関係性を作りながら、将来にわたって協働して道を守り、育てる体制が整いつつあります。
この体制を統括する施設が、宮城県名取市閖上に建設された「みちのく潮風トレイル 名取トレイルセンター」であり、その運営を私たちみちのくトレイルクラブが任されています。トレイル全線の情報の収集・集約と全線での共有、ハイカーに向けた発信、地域関係者との連携・連絡調整、等を行い、より多くの方々の協力を得ながら、東北における「歩く旅」の文化の醸造を目指しています。